
軍艦島(端島)は行く価値がある? 訪れた204人の声
パンフレットには「上陸ツアー」と書かれています。ですが実際には、その日の波の高さと風速が決められた条件を満たすかどうかで、上陸できるかが決まります。軍艦島に上陸するつもりでチケットを予約し、何日も天気予報を確認し続け、当日は桟橋に向かいます。それでも、実際に島に足を踏み入れられるかどうかは、船が島のすぐそばまで来るまで分かりません。
単刀直入に言うと、「崩れゆく炭鉱の島の周りを船でめぐるツアーで、運が良ければ上陸もできる」くらいの気持ちで予約するのがちょうどよく、ほとんどの人は上陸できてもできなくても満足して帰ってきます。 これは、その日の天候がどうであれ変わりません。実際に評価を分けているのは、外国人でも日本人でも、天候以外のところです。
行く価値はある?(海外からの訪問者自身の声)
TripAdvisorとRedditから、実際に軍艦島クルーズに参加した海外の人たちの声を集め、「行く価値はあったか」という視点で読み分けました。その結果はこうなりました。
あの赤い12%は、大きく分けるといくつかのグループに分かれます。寒くて揺れた航海。ロープ越しに眺めるだけの短い滞在。そして、レビューでかなりの数に上っていた言語の壁です。ある人はこう書いています。「英語を話せるスタッフが本当にいなくて、これほど有名な場所なのに驚きました……オーディオガイドも古いアプリで、機種によっては動きません」。別の人も同じ問題についてこう述べています。「日本語がわからないと、なおのこと厳しいです(英語の音声ガイドがまともに動きません)……歩くコースはとても短くて、面白みもまったくありませんでした」。
同じ制約があっても気に入った人たちは、それを不満に思うことなく、そういうものとして受け止めていました。ある人は、歩けるコースが思った以上に制限されていたことに驚きつつ、「両側に腰の高さの柵がある通路があり、建物には約20メートルより近づけません」と書いています。このレビューのタイトルはまさにそれを物語っており、「船が接岸できなくても、惜しいものはほとんどない」というものでした。それでも星5つをつけています。言語面では、単に自分に合った会社を選んだという人もいました。「船内や島周辺での説明は日本語でしたが、島の採掘の歴史を詳しく説明した資料をもらえました」と書いたのは、クルーズに英語資料をセットにした会社を予約していた人です。また、島へ向かう船内での生の説明が日本語のみだった人の中にも、運よく助けられた人がいました。「乗組員の一人が写真の入ったフォルダーを持ってきて説明してくれて、本当によかったですし、予想外でした」。
同じツアーについて、日本人訪問者はどう感じているか
日本人の側では、同じ船でも不満の中身がまるで別です。日本人も「じゃらん」のクルーズレビューの中で不満を口にしていますが、外国人が最も気にしていた言語の壁や柵で仕切られた通路については、否定的なレビューの中で一件も触れられていませんでした。
意外なことに、そのわずか3%の赤の大半も、実は上陸できなかったこと自体が理由ではありません。上陸できなかった人の一人はこう書いています。「波風の条件が悪く、軍艦島への上陸はできませんでしたが、船上からでも島を間近に見ることができ、ガイドさんの説明も分かりやすくて大満足でした。」それでも星5つをつけています。それよりも多いのは、まったく別の理由で日本人が不満を感じるケースです。直前に団体客が加わって船内が超満員になった件について、ある投稿者は「直前で団体客が入ったと思いますが、超満員で主人とも同席もできませんでした。座れないで立っている客もいてました。あんまりだと思います。先に予約している個人客を優先すべきだと思います。」と書いています。また、荒れた海の中で安全ロープをつかんでいた乗客が乗組員に叱られ、代わりに柵をつかんだら今度はそれも叱られた、という体験を語った人もいました。
一つだけ挙げておきたい例外があります。星1つの投稿では、書き手が乗組員の上陸中止の判断を早すぎると感じ、「上陸させる気が最初からなかったのかと思ってしまう」と綴っていました。
2つのゲージを並べてみると、上陸中止の原因を天候のせいだと考えている人が両方の側で大半を占め、運営会社を責める声はごくわずかです。星4つのある日本人レビューには、そのものずばり「上陸できなかったけど」というタイトルがついており、それでも周回ツアー自体には心を動かされたと綴られていました。2つのグループを分けているのは、天候そのものというより、天候をめぐって何が起きるかの方です。外国人の不満は、言語の壁と、写真から想像するよりずっと制限された島の様子に集中しています。日本人の不満は、船内の混雑と、乗船後の乗組員の対応に集中しています。もし自分の乗る船が接岸できなかったとしても、がっかりして帰る人は両方の声の中でいちばん少数派です。
行く前に知っておきたいこと
「上陸ツアー」と「周回ツアー」は、実は1枚のチケットで売られている別々の商品です。 外部の安全基準により、船が軍艦島唯一の桟橋であるドルフィン桟橋に接岸できるのは、波の高さが0.5メートル以内、風速が秒速5メートル未満などの条件を満たしたときだけです。どちらか一方でも基準を外れれば、乗船時にどれだけ港が穏やかに見えていても、運営会社は上陸させることができません。すべてのツアーは基本的に周回クルーズとして運航され、条件が整った場合にのみ上陸が追加されます。だからこそ、同じ会社の午前便は上陸でき、同じ日の午後便は中止になる、ということが起こり得るのです。
聞かされる上陸率の数字は、当てにできる目安ではありません。 今回集めた声の中では、島に上陸できる確率としてだいたい5回に1回から5回に3回程度という数字を耳にしたという人もいましたが、それはいつも伝聞であり、公式な情報源によるものではありませんでした。同じ人でも、あるときは上陸できず、次はあっさり上陸できることもあります。ある人は、天候で2便続けて中止になった後、3度目の挑戦でようやく上陸できました。また別の人は、沖合で台風が発生しつつあり、5社中3社が完全に運航を中止した日に、それでも上陸できたと語っています。聞いた数字はあくまで参考にとどめ、旅程を決める材料にはしないほうが安全です。
島そのものは、写真から想像するよりも小さく、管理も厳しめです。 軍艦島(正式名称:端島)は長崎港沖18.5キロに位置し、最盛期には約5,300人が暮らしていました。当時、テレビは日本の全世帯の約10%にしか普及していませんでしたが、軍艦島ではほぼ100%の世帯に普及していたといいます。この島を支えていた炭鉱は1974年1月に閉山し、3か月以内に島は完全に無人となりました。上陸ツアーでは3か所の決まった見学スポットに沿って案内されるだけで、実際に上陸した人たちは口をそろえて、柵で囲まれた短い通路を歩くだけだったと語っています。建物の内部には一切入れず、それは1916年築の30号棟も同じです。ルートには日陰もまったくなく、実際に歩いた人によれば日傘や傘の使用も禁止されているとのことで、通路で団体が密集して歩くためではないかと推測する声もありました。軍艦島は2015年、日本の産業遺産群の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。
喜ばれる楽しみ方
- 言語の壁を見越して運営会社を選びましょう。 複数の声が、デジタルミュージアムの見学もセットになっている「軍艦島コンシェルジュ」を挙げており、中にはガイドの説明を詳しい英語の書き起こしで提供してくれたと語る人もいます。それ以外の会社を選ぶ場合、現地での説明は日本語のみになると考えておきましょう。英語のパンフレットや、乗組員が写真を使って即興で説明してくれることもあります。
- 早めの予約はおすすめですが、早く受付を済ませれば良い席になるとは限りません(会社によります)。 到着時刻に関係なく予約順に座席を決める会社もあれば、チェックイン順に乗船させ、早く来た人ほど良い眺めの席になる会社もあります。これは会社によって異なるので、席にこだわりたい場合は予約の際に確認しておきましょう。
- 天気予報に関わらず、酔い止め薬を持っていきましょう。 陸から見ると穏やかそうな日でも航海が荒れることがあると、両方のゲージで共通して挙がっています。事前に酔い止めを飲んでいた人たちは、それで航海を乗り切れたと話しています。
- 帽子を持っていきましょう。 上陸してからは日陰が一切ないため、帽子を持っていくよう多くの声がすすめています。少なくとも一人は、持っていかなかったことを特に後悔していました。
- まず周回クルーズ、上陸はおまけくらいの気持ちで臨みましょう。 周回クルーズが主で上陸はおまけ、と考えて行った人ほど、外国人・日本人を問わず高い評価をつけています。
- 上陸できても、建物の中に入れるとは思わないでおきましょう。 このツアーの価値は、決められた案内ルートに沿って廃墟のすぐそばに立てることにあります。自由に探索したかったという後悔は、ここで最もよく見かける声の一つです。
ここまで述べたことは、当日の実際の上陸確率を変えるものではありません。変わるのは、何を目当てに申し込んだかという心構えと、当日どこに不満が出るかだけです。外国人の一部にとっては言語の壁と柵越しの視界、日本人の一部にとっては船内の混雑や乗組員のそっけない対応。そして大多数の人にとっては、海底炭鉱の上に築かれた企業城下町の姿そのものです。石油に押されて閉山し、数か月で無人になりました。
短い日程で、どこを優先するか迷っていたら、まずは日本で本当に大切なことから。
出典
- 長崎市観光振興協会「軍艦島とは?世界遺産上陸ツアー案内」:公式の歴史情報(江戸時代に石炭が発見されたこと、1890年の三菱による買収、最盛期の人口約5,300人、当時の全国のテレビ普及率が約10%だったのに対し軍艦島ではほぼ100%の世帯に普及していたこと、1974年1月の閉山と3か月以内の完全無人化、2015年のユネスコ世界遺産登録)。現在ライセンスを持つ5社の運営会社が、それぞれ午前・午後1便ずつ運航していること。上陸の安全基準として、波の高さ0.5メートル以内、風速秒速5メートル未満などの条件があること。唯一の桟橋であるドルフィン桟橋からの上陸と、3か所の決まった見学スポットを巡る案内ルート。1916年に完成した日本最古の鉄筋コンクリート造り高層集合住宅である30号棟について。
WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。
ありがとうございます。ひとつひとつ、人が読みます。
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