Skip to content
WMJS
Open lacquer eel box (unaju) with glossy grilled eel over rice, a gold maple-leaf lid, chopsticks, and a soup cup
日本人が喜ぶこと著者 Kei · 日本生まれ、日本育ち更新 14 分で読める

夏にうなぎを食べる日:一緒に食べると喜ばれる理由


この記事でわかること:

  • なぜ何百万人もの日本人が、夏のある特定の1日にうなぎの行列に並ぶのか
  • 外国人がこの風習に参加すると、日本人はどう感じるのか
  • 意外な事実:日本人の多くも「高くて手が出ない」と感じている。その共感が絆になる

なぜ日本人は夏にうなぎを食べるのか? 土用の丑の日は1700年代から続く真夏の風習で、日本人の約37%がこの日にうなぎを食べます。ここ10年で価格が2倍になったにもかかわらずです(mitoriz 2024年調査、n=3,007)。私たちは掲示板やSNS、消費者調査から日本人の声を集め、この風習が今どう感じられているのかを探りました。はっきりと見えてきたのは、外国人がこの日を知っていると、多くの日本人がパッと顔を輝かせるということ。意外だったのは、日本の人たちも値段に手が出なくなっていることです。食べない人の60%が理由に値段を挙げていて、その現実を共有することで思いがけないつながりが生まれるんです。


もし7月下旬に日本にいて、小さなお店の前にものすごい行列ができていて、入口から煙が上がっていたら、それは日本でいちばん親しまれている夏の風景のひとつです。

これが土用の丑の日、文字通り「夏の土用期間中の、十二支の丑にあたる日」です。そしてこの日、国中がそろって「今日はうなぎを食べる」と決めるんです。

ここで知っておいてほしいのは、これは参加するのに許可が必要な特別な儀式ではないということ。気分としては、お正月やお盆に近いかもしれません。みんなが同じことをして、同じ値段に文句を言って、最初のひと口で同じ満足感を味わう、そんな一日なんです。

そして、あなたが参加したら? 日本人はちゃんと気づいています。そして、とても喜んでくれるんですよね。


早わかりガイド

シチュエーション 日本人の声
🟢 おすすめ 「今日、丑の日ですよね?」と誰かに言ってみる この風習を知っていると伝えるだけで、会話が一気に広がります。「言わなくても誕生日を知ってくれてるみたいな感覚」だそうです。
🟢 おすすめ どこで食べてもいい、いくらのものでもいい コンビニのうなぎでOK。スーパーのうなぎでOK。どこで買ったかなんて誰も気にしません。参加すること自体が大事なんです。
🟡 知っておくといいこと うなぎは高い、日本人もわかっている ちゃんとしたうな重は3,000〜5,000円以上。日本の人も「財布と相談してから」と笑うくらいです。高いと感じるのはあなただけじゃないんです。
🟡 知っておくといいこと 「う」のつく食べ物が本来の伝統 もともとの風習は「う」のつく食べ物なら何でもよかった:うどん、梅、瓜。うなぎは後から商売で加わったものです。うまい手ですが、これしかないわけではありません。

一番大事なこと: 土用の丑の日は、高い食べ物を完璧に食べる日ではありません。1億2,500万人が同じ日に同じものを食べる、その季節を分け合う日です。どんな形でも参加してみてください。それが日本人を笑顔にするんですよね。


声の集め方について

私たちは公開されている日本語のQ&Aサイト・掲示板・SNSから、うなぎの価格や代替品、世代による変化について人々がどう感じているかを中心に声を集めました。加えて、mitoriz(2024年、n=3,007)、ぐるなびリサーチ(2024年)、データコムの20〜30代うなぎ消費調査(2024年)の消費者調査データも参照しています。

ひとつお伝えしておくと: きちんとした統計調査ではなく、日本人が自分の言葉で語った声を集めたものです。大好きな人も、高くて買えない人も、ナマズに替えた人もいます。どれも本当の声です。


煙の向こうにある物語

まずは簡単に由来の話を。これが本当に面白いんですよね。

1700年代、あるうなぎ屋の主人が夏の売上に苦戦していました。うなぎは実は冬の魚(秋が一番脂がのる)なので、7月に売るのは大変だったんです。そこで平賀源内(江戸時代の有名な発明家・文筆家・万能の天才)にマーケティングのアドバイスを求めました。

源内が出した案は、たった一枚の貼り紙でした。「本日 土用丑の日」

それだけです。説明も割引も、何もありません。ただ、丑の日に「う」のつく食べ物を食べると夏の暑さを乗り切るスタミナがつくという既存の民間信仰と、「う」で始まる「うなぎ」を結びつけた看板一枚。

これが大成功して、250年後の今でも日本中がこの日にうなぎの行列に並んでいるんです。

平賀源内の発想がすごすぎて、令和になってもまだ効いてるのがウケる。日本最古のバズマーケティングだよね。

いつ?

土用の丑の日は毎年日付が変わります(旧暦の十二支に基づいているため)。2026年は7月26日(日曜日)。年によっては2回ある年もあり、最初を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。

「土用 丑の日 うなぎ」と筆文字で書かれた額入りの店頭ポスター。下にはその夏の二つの日付が印刷されている。
250年たっても同じ発想のまま。土用の丑の日を知らせる店のポスターで、下にはその夏の丑の日が二つ並ぶ。Photo by Bytemarks / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

外国人が参加したとき:本音の温度感

本当に知りたかったのはこれです:外国人がこの風習に参加することは、日本人にとって実際に意味があるのか?

見つかった声は、どれも一貫して温かいものでした。外国の人をうなぎに誘った話や、季節の食べ物をめぐるやりとりを読むと、傾向ははっきりしています。日本人は、外国人が自分たちの季節の風習を知っていると、心から嬉しくなるんです。

外国人が「今日、土用の丑の日ですよね?」って言ってきたら、めちゃくちゃ嬉しい。日本の季節の文化を知ってくれてるんだって思う。

一緒にうなぎ食べてくれたら、もうそれだけで仲間。高い安い関係なく、「今日はうなぎの日だよね」っていう空気を共有してくれるのが嬉しい。

コンビニのうな重でも全然いい。大事なのは「あ、この人わかってるんだ」って感じること。

なぜこんなに温かいのか? 季節感は、日本の暮らしに深く入り込んでいます。桜や紅葉ではなく、特定の日の食べ物まで知ってくれている。そこに、文化への踏み込みを感じるんです。四季があると知っているのと、その過ごし方まで知っているのとでは、まるで違います。

これらのQ&Aサイトでは、外国人の友人をうなぎ屋に連れて行って嬉しかった、という声がいくつも見られました。ある人は、外国人の同僚をうなぎ店に連れて行ったときのことを「みんな美味しそうに食べて、きれいに完食してくれた」と書いています。その温かさは、うなぎそのものではなく、季節の瞬間を共有することにあるんですよね。


避けて通れない「値段」の話

あまり語られませんが、日本の人たちもこの日のうなぎに手が出なくなっています。

36.7% の日本人がこの日に定期的にうなぎを食べます。でも、食べない人の60.2%は「値段が理由」と答えています。

出典:mitoriz 消費者調査 2024年(n=3,007)

mitoriz 2024年調査(n=3,007)によると、毎年「必ず」うなぎを食べる人はわずか36.7%(「毎年欠かさず」14.0%+「ほぼ毎年」22.7%)。食べない人のうち、60.2%が主な理由に値段を挙げています。

うな重3,500円とか見ると、「これ…ランチ?」ってなる。でも年に1回だけだから…って毎年自分を説得してる。

正直、スーパーの半額シール待ちです。丑の日の翌日が本当の勝負。

昔は一人前1,500円くらいだったのに、今は3,000円超え当たり前。庶民の行事だったのに、いつの間にか贅沢品になった。

旅行者にとってなぜ大事か: もしうなぎが高くて迷っているなら、何百万人もの日本人がまったく同じ葛藤をしていると知ってください。「奮発しようか」と迷うこと自体が、いまの土用の丑の日です。同じ話題で悩んでいる時点で、もう仲間なんですよね。

2025年、潮目が変わりました。 10年近く上がり続けてきた価格に、2025年になって初めて緩む兆しが見えました。この年、うなぎの養殖に使う稚魚「シラスウナギ」が数年ぶりの豊漁となり、稚魚の卸取引価格は前年のおよそ半値、11年ぶりの安値まで下がったんです。ただ、その恩恵が食卓に届くのはゆっくりでした。2025年の夏は、お店やスーパーの店頭価格は前年並みのまま。コメや人件費、光熱費が上がり続けていたからです。安く育ったうなぎが市場に出回るのは2025年の秋以降。値段が和らぐのは少しずつ、というのが業界の見方です。

価格の目安(2026年)

どこで 価格帯 実際のところ
専門店(うなぎ屋) 3,000〜6,000円以上 当日は長い行列。予約できるなら予約を。
ファミレスチェーン 専門店よりかなり手頃 そこそこの品質で、待ち時間なし。
スーパーの弁当 1,000〜2,000円 日本人の80%が実際にうなぎを買う場所。
コンビニ いちばん手頃な選択肢 まったく問題なし。誰もジャッジしません。

参考:1,000円 ≈ 約7ドル / 6ユーロ / 5ポンド。最新レート →


うなぎの代わり:誰も気にしない理由

平賀源内のマーケティングを思い出してください。もともとの伝統は「う」のつく食べ物を食べること、その音で始まるものなら何でもよかったんです。うなぎはたまたま宣伝合戦に勝っただけ。いまは代わりのものを工夫して楽しむ人が増えています。

代替品についての日本人の声は、3つの立場に分かれます。本物のうなぎにこだわる伝統派、代替品を喜んで受け入れる現実派、そして、代わりのものを探すこと自体を楽しんでいる少数派です。掲示板を横断して見た限り、いちばん多いのは現実派で、価格が上がるにつれ毎年増えています。

うな次郎(かまぼこで作ったうなぎ風)で全然満足。400円で「丑の日参加した」気分になれるのは最高。

うちは毎年さんまの蒲焼。子供たちは「今日うなぎの日だね!」って言いながらさんまを食べてる。それでいいと思う。

「う」のつく食べ物なら何でもいいって聞いて、うどん食べた。これで夏を乗り切れるなら安いもん。

人気の代替品

代替品 なぜアリなのか 価格
うな次郎 かまぼこ製の「うなぎ風」。驚くほどリアルな食感とタレ 約400円
さんま蒲焼 甘辛いタレで焼いたさんま、同じ味わいの方向性 うなぎのごく一部の値段
ナマズ蒲焼 近畿大学が持続可能なうなぎ代替として開発 ファミレスの食事くらい
うどん 元祖「う」のつく食べ物。夏の冷たい麺は実用的でもある 安くていつでも買える
梅干し 伝統的な「う」のつく食べ物。夏バテ対策の定番 常備品
牛丼 「牛(うし)」= 丑。文字通り「丑の日」の食べ物 安くて手軽

世代による違い

土用の丑の日をどう過ごすかは、生まれた時代によってかなり違ってきています。

mitoriz 2024年調査(n=3,007)で、はっきりとした世代のパターンが見えてきました:

  • 60代以上: 39.3%が毎年うなぎを食べる。うなぎが手頃だった頃を知っている世代で、この日は「伝統」そのものです。
  • 20代以下: 参加率はわずか25.0%。約40%が「まったく食べない、またはほぼ食べない」と回答。

おばあちゃんが毎年「今日は丑の日よ!」って朝から張り切ってた。その記憶があるから、自分も続けてる。味より思い出。

正直、20代で自分から「今日うなぎ食べよう」ってなる人少ないと思う。親に言われて食べるか、SNSで見て「あ、今日か」って思い出すか。

コンビニのうなぎおにぎりで済ませてる。専門店に行く時間もお金もない。でも「参加した」感は一応ある。

世代ギャップが教えてくれること: この風習は廃れているのではなく、誰でも参加できる形に変わってきています。若い世代はもっと軽く、安い方法で参加しています。400円のうな次郎でも、コンビニのうなぎおにぎりでも、ちゃんと参加したことになります。具体的な食べ物の値が張るようになっても、季節を共有する精神は生き続けている。つまり旅行者も、どんな形で参加しても間違いにはならないということです。


参加する方法(実践ガイド)

何百年続く名店を探したり、大金を使ったりする必要はありません。実際の段取りはこうです。

しっかり味わいたいなら

  1. 日付を確認:2026年は7月26日。カレンダーにマーク。
  2. 専門店(うなぎ屋)を探す:「うなぎ」の看板と炭火の煙が目印。丑の日はテイクアウト窓口を設けるお店も多い。
  3. 待ち時間を覚悟:人気店で30〜60分は普通。日本人はこれも儀式の一部と考えています。
  4. うな重かうな丼を頼む:重箱で出てくるのがうな重、丼がうな丼です。

シンプルに済ませたいなら

  • 当日、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)に入る
  • うなぎ関連の商品を買う。特設コーナーが必ずあります
  • 食べる。これで250年続く伝統に参加完了です。

うなぎが食べられない(または食べたくない)なら

  • うどんを食べる:「う」で始まるし、本来の伝統に従っている
  • 梅干しを食べる:伝統的な夏バテ対策食
  • 牛丼を食べる:「牛(うし)」は丑、文字通り「丑の日の食べ物」
  • 日本人に何を選んだか、なぜそれにしたか伝える。きっと笑って「それもアリだね!」と言ってくれます

この一言で十分

これを言えば、顔がパッと明るくなるのが見えますよ:

  • 「今日、丑の日ですよね?」
  • 「うなぎ食べました!」
  • 「高かったけど、おいしかった!」

最後のひとこと(値段に触れること)で、即座に「わかる〜」という笑顔が返ってきます。日本人の土用の丑の日あるあるを、あなたも共有したということですからね。

串に刺して炭火で焼かれるうなぎ。煙が立ちのぼり、手がさらに串を持っている。
店先に流れる煙の正体。炭火の上で返されていくうなぎの串。Photo by kennejima / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

うなぎだけの話ではない理由

土用の丑の日は、本当はうなぎの話ではないんです。日本がどの国よりも上手にやっていること、暦の一日を、みんなで同じことをする日に変えてしまう。その話なんですよね。

季節の食べ物は、たいていは旬にまかせて自然に決まります。夏にスイカを食べるのも、出回るからです。でも日本では、お店もテレビも暮らしのリズムも重なって、その一日に1億2,500万人が同じものを思い浮かべます。

スーパーには特設コーナーが出る。ニュースで特集が流れる。同僚が「今日は丑の日だね」と言う。SNSはうなぎの写真で埋まる。うなぎが買えない人だって、代替品の投稿をする。

旅行者にとっては、季節感が日々の暮らしでどう働いているかを間近で見られる機会です。抽象的な哲学の話というより、7月のある火曜日にみんなが同じものを食べて、同じ値段に文句を言って、同じ満足感を味わう、そういう具体的な体験です。

そしてその会話に参加すれば、たとえ一番安いコンビニの商品だったとしても、見ている側ではなく、一緒にやっている側になります。


あなたの体験を聞かせてください

土用の丑の日にうなぎを食べましたか? それとも、クリエイティブな「う」のつく食べ物を見つけましたか? ぜひ教えてください。

Voice Box →


情報源

調査データ

  • mitoriz 土用の丑の日うなぎ消費調査(2024年、n=3,007)
  • ぐるなびリサーチ部門:うなぎ消費者調査(2024年)
  • データコム株式会社:20〜30代うなぎ消費調査(2024年)
  • TBS NEWS:「土用の丑:20代の40%が食べない」(2024年)

文化的背景

  • Intojapanwaraku:「土用の丑の日2025:歴史と基礎知識」
  • Wikipedia日本語版:土用の丑の日
  • 近鉄ファン:「土用の丑の日2026」

価格と代替品

  • RSK特集:「土用の丑2025:値上がりとお手頃代替品」
  • 南日本新聞:「豊漁でもうなぎは今夏も高値 シラスウナギは11年ぶり安値」(2025年)
  • 一正蒲鉾:うな次郎商品ページ
  • 価格.comマガジン:「うなぎ代替品食べ比べ」

日本人の声

  • X(Twitter):丑の日参加と価格への不満に関する季節投稿

引用について

オンラインプラットフォームからの引用は、読みやすさのために軽微な編集(誤字修正、書式調整)を加えています。各コメントの意味と意図は変えていません。元のソースは上記リンクから参照できます。


この記事は、訪日客の95%以上が話す言語で読めるようにしています(JNTO 2025年データ)。ほかの言語が必要なら、Voice Boxで教えてください。

WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。

日本をどれだけ知っていますか?

51,218人以上の日本人の声に基づくクイズ

クイズに挑戦

もっと知りたい?日本人に聞いてみよう

この記事についてもっと聞きたいことがありますか?日本人に聞いてみます。

Voice Box →