
日本の冬を乗り切る 寒さの正体は、外ではなく家の中にある
この記事でわかること:
- 日本で本当に備えるべき寒さは、建物の中の寒さです。緯度から想像する感覚とは違います
- 日本の家は夏の湿気を基準に建てられてきたため、部屋ごとに暖房を入れるのが当たり前で、窓からも熱が逃げていきます。2025年4月以降に着工した住宅には断熱基準が義務づけられましたが、旅行者が泊まるホテルや民宿の多くはそれより前に建てられたものです
- 日本人が実際にしている対策は、体そのものを温めることです。発熱インナーを着て、カイロを貼って、湯たんぽを使い、お湯にゆっくりつかります
- 冬に日本を訪れる人へのアドバイスとして集めた42件の声のうち、6件が足や靴下について、5件がコートについて触れています。ある旅行者は、お寺では入り口で靴を脱ぐことになるので特に気をつけてと伝えています
冬の日本の家は、なぜこんなに寒いのでしょうか。259件の声を集めてみると、理由は建物のほうにありました。夏の湿気を基準にした設計、省かれてきた断熱、そして部屋ごとにしか暖まらない暖房です。約2,200戸の戸建て住宅を対象にした全国調査では、比較できた43都道府県のうち居間の平均気温が18℃を超えたのはわずか4県で、いちばん低かったのは温暖な瀬戸内海に面した香川県でした。
冬の旅行を計画しているなら、東京や京都の天気予報を見て、これなら大丈夫そうだと判断し、次に進んだことでしょう。実際、外の寒さは問題になりません。この記事で取り上げるのは、家の中の寒さです。日本の冬は、だいたい12月から3月にかけて続きます。
この記事は、日本人が自分自身の冬について語った259件の声をもとにしています。家が実際にどれくらい寒いか、家の中で何を着るか、何を食べるか、どこへ暖まりに行くか、そしてこれから来る人に何を伝えたいか。そのすべてが、日本に着いたその瞬間から使える情報です。
クイックガイド
| トピック | 日本人が語ったこと | |
|---|---|---|
| 🟢 | 覚悟しておくこと | 北海道から東京や京都に引っ越した人は、むしろ寒く感じると言います。ある北海道出身者は京都についてこう語っています。「京都の冬は本気で寒い」 |
| 🟡 | なぜそうなるか | 薄い断熱と、部屋ごとにしか暖まらない暖房が繰り返し話題にのぼります。温度調査を行った研究者は断熱に、同じ番組で取材を受けたリフォーム業者は窓に原因があると指摘しています。 |
| 🔴 | どう対処するか | 6件の声が足や靴下について、5件がコートについて触れています。特にお寺では靴を脱いで冷たい木の床に立つことになるので、厚手の靴下が役立ちます。 |
この声をどう集めたか
冬に関する6つのテーマで、259件の日本語のコメントを集めました。室内の寒さの実態(48件)、暖まるために使っているグッズ(42件)、暖まりに行く場所(43件)、冬に来る旅行者への日本人からの言葉(42件)、体を温める食べ物や飲み物(42件)、世代による感じ方の違い(42件)です。情報源は、公開されている日本語の掲示板、Q&Aサイト、ブログ、公開SNS投稿のまとめで、2026年9月に収集しました。
きちんとした統計調査ではなく、日本人が自分の言葉で語った声を集めたものです。ほとんどが、日本人同士で交わされたやり取りです。この記事で数値を示している箇所は、政府の調査や報道機関を情報源としており、リンクは末尾の出典セクションにまとめています。
寒さの正体は家の中にある
慶應義塾大学の伊香賀俊治教授が率いる研究チームが、全国約2,200戸の戸建て住宅に温度計を設置し、冬の2週間、居間の気温を10分おきに記録しました。対象は住民が在宅している時間帯だけです。その結果を都道府県ごとにまとめると、18℃を超えたのは4県だけで、残る39県は届きませんでした。
最下位は13.1℃の香川県でした。温暖な瀬戸内海に面し、雪もめったに降らない土地でありながら、比較した43都道府県の中でいちばん家が寒かったのです。この調査は2014年に始まり、都道府県別の結果は2023年に報じられました。
伊香賀教授自身は、この差の理由を断熱にあると説明しています。気候が温暖な地域ほど断熱住宅が広まっておらず、香川県での普及率はおよそ10%だといいます。
世界保健機関(WHO)は、寒い季節の室内の最低気温を18℃とするよう推奨しています。この調査に含まれる都道府県の大半は、その基準を下回っていました。
室内の寒さについて集めた48件の声の内訳です。
注意して見るべきは真ん中のバーです。この声の多くは、日本国内のある地域と別の地域を比べていて、たいていは建物の中がどれだけ寒いかという話です。中には、もう気にしなくなったという人もいます。
まぁでもこれがデフォルトだからべつに気にしたことないな
本当寒いよね。一軒家だけど、お風呂とかこれ外なの?!ってくらい寒い。 浴室暖房欲しい
今朝暖房つける前の室温2度でした…関東。家の中の息が白かった
48件のうち20件は、比較の対象に北の地方を挙げています。
北海道は室内暖かいからね 今もTシャツでアイス食べてる
東北人だけどわかる ガンガン石油ストーブとか焚いて部屋の中ぬくぬくにするから 関東の友達の部屋とか行くとエアコンだけで凌いでて さむっ…!よくこれで暮らせるね?ってなる
関西から北海道に越してきたけど 室内、建物内は関西の方が寒い 建物の構造が違うんだろうな
日本とドイツを比べたある声は、これを一言でまとめています。
ドイツに比べたら日本の冬too coldではまったくないなw 冬晴れって天気良いし明るいしむしろ日本の冬最高。問題は家の中が寒いこととコートがやたら薄いことや。
なぜ家がこうなっているのか
理由として挙がるのは主に二つです。ひとつは古くからある説明で、優先されてきたのはいつも夏だったというものです。
湿気対策で熱が籠らないようになってるんじゃないの
湿気の多い日本は、夏の風通しを重視して家を造れというのが古来からの定説です。 土地柄、木や紙(襖や障子)で家を造るからなんでしょうね。
ここで引かれている考え方は、14世紀にまでさかのぼります。徒然草第五十五段には、家は夏を旨として造るべきだ、冬はどこでも住めるから、と書かれています。この会話の中でも、親しみを込めつつも、少しあきれたような調子で語られていました。
徒然草で、家は夏の気候に合わせて建てろ。壁を薄くして、開け放しにして涼を取れるようにしろ。冬は締め切ってガンガン暖房を焚けば良い、って言ったのが悪いと思いますw。
壁を薄くすることや暖房を焚くことは、この投稿者が付け加えた部分です。兼好が書いたのは前半だけでした。
もうひとつの説明は窓です。こちらは専門家の言葉に裏づけがあります。伊香賀教授の調査を伝えた番組の中で、リフォーム業者が手っ取り早い対策を挙げていました。二重窓にする、もう一枚ガラスを足す、あるいは熱を伝えやすいアルミサッシを、伝わりにくい樹脂サッシに替えることです。窓を替えるだけで、室温が3〜5度上がることもあるといいます。
会話の中の人たちは、そこからもう一歩先、今ある窓とともに暮らしている立場です。
関東ですが、二重窓でもサッシに結露つくので、樹脂サッシがおすすめらしいです。毎日寝室の結露ふくのが地味に面倒。凄く後悔。
ほんとそれなです。京都でアパート探した時に「二重窓じゃないんですか?」って聞いて大笑いされた道民が通ります。 そして雪があると暖かいはマジです。
うちは今、エアコンの暖房設定温度が22℃なのに室温が16℃です。
もうひとつの理由は習慣です。日本の暖房は、たいていいまいる部屋だけを暖めて、そこで終わります。
部屋が暖かいだけでも幸せ 他の部屋寒すぎる
だからこそ、快適な家であっても、お風呂や廊下、玄関はぎょっとするほど寒いことがあります。ここに集めた声の中にも、脱衣所に小さなヒーターを置いているという人がいました。状況は変わりつつあります。2025年4月以降に着工する住宅は、断熱性能を含む国のエネルギー基準を満たすことが義務づけられました。これによって、これから建つ住宅は変わっていきます。ただ、この冬あなたが泊まるホテルや民宿、あるいは1970年代のアパートは、その前の基準で建てられたものかもしれません。
日本人は何で体を温めているか
このセクションで紹介するものはすべて、ひとつの考え方にもとづいています。部屋は寒いままでいい、体そのものを温めればいい、というものです。
暖まるためのグッズについて集めた42件の声の内訳です。
発熱インナー
名前が挙がるのはユニクロのヒートテックで、厚さにもいくつか種類があります。
バイク乗りはユニクロの超極暖ヒートテック長袖とタイツ、ヒートテック靴下を買うべきよ。 これらがあるのとないのとでは冬の日の体感温度にだいぶ差が出てくるよ
合う人と合わない人がいて、その違いは一日じゅう歩き回る人にとって見逃せません。
ヒートテックは汗すごくかくタイプには冷えて地獄だし、汗全然かかないタイプには発熱しないし、まあ癖強ですから。…
人によると、この生地は体から出る水分に反応する仕組みなので、汗をかいたあと立ち止まると、着る前より体が冷えてしまうことがあるそうです。化学繊維が肌に合わない人向けには、無印良品やベルメゾンのコットン素材が代替として挙がります。作業服チェーンのワークマンは、メリノウールの名前で登場します。
ヒートテック等の化学繊維インナーでチクチクしてしまう人におすすめな無印の「あったか綿」シリーズ。オーガニックコットンなので乾燥しにくく、汗も吸ってくれるので着心地最高です
今更すぎるけど無印の冬用インナーめちゃくちゃ良い…! ユニクロのヒートテックは動けば発熱して保温してくれるけど、無印はもとからあったかい。 しかも綿100%だから肌着にアクリル系が合わない人でもおすすめできる!
貼るカイロ
カイロは、袋を開けると発熱する使い捨ての薄いパッドです。声を見ると、どこに貼るかまで具体的です。
カイロ 早朝のパートしてるんだけどカイロのおかげで乗り切れた 肩甲骨と肩甲骨の間に貼ると本当に温かい
冷えを感じる部分が優先 腹・首→背中→モモというような感じで胴体に近い部分優先です。
旅行者には見落としがちな、安全に関わる注意点が、あるスレッドではっきり述べられていました。
…貼るカイロは 肌がかぶれる原因になりますので、 肌に直接貼ることは避けてください 下着などの衣類に貼って使用してください
湯たんぽと電気毛布
夜に部屋が冷えるなら、知っておきたいのがこのカテゴリーです。あるウィンターキャンパーは、ホームセンターでプラスチック製の湯たんぽを千円ちょっとで買ったと話しています。
ホームセンターで千円ちょいで買ったプラスチックの湯たんぽを昨冬の雪上キャンプで使いましたが、もう快適で可愛くて(笑)。 寝る前に熱湯を入れてカバー着けると「ちょっと熱い(触れないわけじゃない)」程度、ですので靴下履いて寝袋で使うならちょうどって感じ。 朝まで余裕で暖かく、何なら夕方までそのままでほんのり暖かいくらい。
電気毛布や電気足温器も同じ役目を果たします。どちらを使うにしても気をつけてほしいことがある、とある声が低温やけどについて注意を促しています。
寝てる時に気づかずずっと足にあたってるとなるよ。 高温やけどより深いからよくないらしい。 だから使うとしてもタイマーで消えるように設定した方がいい。
日本の製品安全機関は、使い捨てカイロ、湯たんぽ、電気足温器、電気毛布を、真皮以上の深さに達する低温やけどの原因になりうる製品として挙げています。電気足温器と湯たんぽについては、寝る前に電源を切るか布団から出しておくよう、具体的に呼びかけています。
ある人は自分の冬をリストにしてまとめていて、それはまるで1月の日本の家にあるものの一覧のようでした。
・こたつ ・湯たんぽ ・あったか系インナー ・ライトダウン ・着る毛布 ・貼るタイプのカイロ ・もこもこスリッパ(これだけでも全然違う。暖かかった) ・カセットコンロ
ライトダウンに注目してください。この声のうち2件は、室内でも着ていると話しています。
ユニクロのウルトラライトダウンは 部屋の中でも大活躍してます。ありがとう
日本人はどこへ暖まりに行くか
ここに集めた43件のうち22件は、お風呂や銭湯、温泉についての声です。
日本のお風呂は、体を洗う場であると同時に、温まるための手段でもあります。銭湯や温泉のほうが、家のお風呂より暖かさが長持ちすると言う人が多くいます。その理由づけは物理というより言い伝えに近いのですが、実感としてそう感じているようです。
温泉や銭湯で脚を伸ばして浸かる。 家で入るよりポカポカも長持ちする。
家庭のガス沸かしより銭湯は油系燃料で沸かすので芯からあったまりますね~!
そりゃええでね。露天風呂もいいぜ。外は吹雪、湯舟はほっかほかダ。たまらね~。
ある東京在住者は、近所にいくつあるか数えてくれました。
都内だけど、徒歩チャリ圏内に5軒以上銭湯あるのでその日の気分で選んでる。
好意的でない声もあります。
銭湯ってなんか小汚い
同じ会話の中で、別の人がこれに正面から答えていて、判断する前に知っておく価値があります。
そうかな?流行りの下手なスーパー銭湯より綺麗だよ!みんな、綺麗に使ってるから。
あるサウナ施設の脱衣所について語った声があります。
そしてさぁそろそろ帰るかと 脱衣所に戻ると どこからか隙間風がヒュ〜 さっむー。 サウナとお風呂で温まったのに なんだかもう冷えてきた。
行ってみたくなったら、知っておくことはそれほど多くありません。東京の一般的な銭湯は入浴料金の上限を東京都が決めていて、2026年8月1日からは大人(12歳以上)が600円です。上限額は都道府県ごとに決まるので、東京以外では金額が違うことがあります。東京都浴場組合は、タオルや石けん、シャンプーを手軽なバッグに入れて行くよう勧めつつ、何も持たずに行っても大丈夫だとしています。ほとんどの銭湯で小さな石けんやシャンプー、タオルを売っているからです。サウナは別料金の銭湯もあります。
入れ墨については、どちらの情報源にも書かれていません。入れ墨がある人は、入る前に銭湯に確かめておくと安心です。
3件は、床に近い低いテーブルに暖房が仕込まれ、まわりに布団をかけたこたつを挙げています。まるでひとつの居場所のように語られています。
こたつから1歩も出ずずーっと何か食べてる
こたつは持っていなくても座ることができます。柳川の屋根つき川下り舟は、こたつを中心に作られています。
無料で暖まれる場所を聞かれて、ある人はごく当たり前の答えを返していました。
大型のショッピングセンターetc…ですかね^^; 冬に限らず夏でも特に「これ」と言った用事のなさそうな年配の方々がよく店内のベンチに座っておられます(笑)
そして札幌では、地下歩道の存在が、冬に人がどこを歩くかそのものを変えています。
基本的な雪の日は体感的には道外のほうが寒い。風が強いので…。が、やはり猛吹雪は別格に寒いです。 ただ、道民はそんな日に外には出ないし、札幌は地下道も充実しているので冬は地上を歩く人のほうが少ない。
日本人が冬の旅行者に伝えたいこと
冬の旅行を計画している人に日本人が答えるとき、3分の1の声はやさしく、気づかうような調子です。42件のうち16件は、具体的な持ち物の名前を挙げています。
旅行者へのアドバイスについて集めた42件の声の内訳です。
この会話のひとつは、京都在住者が1月は市内の人出が落ち着く時期で、その時期に来る旅行者は歓迎されると指摘するところから始まりました。
京都。1月は本当に観光客が少ないので、来たらむしろ感謝されますよ。
その先の会話は、すべて寒さの話になっていきます。
ただし冬の京都は冷え込みが激しく、実際の気温以上に冷えるので、足元暖かくして来てください。足のつま先が死にます。…
寒いんじゃなくて「冷たい」のよね冬の京都は。 その辺覚悟してお越しいただきたく
その通りではあるけど、雪国の寒さや関東の空っ風とは質の違うクソ寒さと、隙間風だらけの木造建築物が多い観光地なので、オススメはしません 防寒対策はしっかりと。
このテーマの42件のうち、6件が足や靴下、つま先について、5件がコートやアウターについて触れています。ある旅行者は、旅行者が思いつきにくいことと結びつけて語っていました。
2月に京都行きました! 底冷えするから厚手のレギンスにウールの靴下はいてった お寺とか靴脱ぐところもあるから靴下は 登山並に装備していくといいですよ
お寺では靴を脱ぎ、冷たい木の床の上に、時には長く立つことになります。この6件のうち2件は、靴下についてピンポイントで触れています。
靴そのものに触れた声は42件中4件です。2件は歩きやすい靴がいいと言い、1件は合わない靴だと足の裏からふくらはぎまで冷え切ると注意しています。残る1件が雪国に触れた声で、行き先によって靴を変えていました。
靴は殆ど履き慣れたスニーカー。 他は… 札幌雪まつりならUGGのブーツ。 旭川とかの氷まつりは滑らないブーツ。
札幌市消防局は、雪道で転んで救急搬送された人の数を毎年まとめていて、転ばないためのコツも同じ方向です。滑りにくい靴をはき、小さな歩幅で歩くこと。凍ってつるつるの路面では、靴の裏全体を地面につけるようにして、足は軽く浮かせる程度に運ぶこと。そして、急がなくて済むように時間に余裕を持つことです。
この中でいちばん詳しい返信は、体の他の部分についても触れています。
これは確かにそうなので、ぽみさんも1月中旬に行くことが多い。 ただインナーに ・ヒートテック(onホッカイロ) ・裏起毛ストッキング ・毛糸のパンツ(inホッカイロ) ・モコモコ靴下(靴下用ホッカイロ) は必須かな…。気温にもよるけど。 アウターは『首』の付く部位は隠すことを意識して。
最後の一文は、日本語ならではの言葉の仕組みにかかっています。日本語では手首も足首も「首」という字が入ります。三つの「首」をすべて覆うように、というアドバイスです。
もうひとつアドバイスがあります。それは荷物の量よりも、何を持っていくかを変えるものです。
案外車内や室内は暑いから、脱ぎ着ができるのがおすすめです。
北日本のデパートや電車、店は、暖房がかなり強めにかかっています。
北海道では外寒すぎて死ぬと思って建物に入ると暑すぎて死ぬ 特にデパートはマフラーなんかしてたら汗だくだよ
寒さの側からも暑さの側からも、声は同じ結論に行き着きます。10秒で脱ぎ着できる重ね着のほうが、とても暖かいコート一枚より役に立つということです。
暖房で暖めた空気は、乾いた空気でもあります。東京の人のこんな声がありました。寒さと乾燥の両方に困っています。
東京は暖炉で温まることができなくてエアコンしかないから家に居ても本当に寒くておとといなんか死にそうになったエアコンだと肌乾燥するし...
乾燥の理由は、労働安全衛生総合研究所が説明しています。日本海側や北日本を除くと、日本の冬は雨が少なく乾いていて、そこに暖房が加わると室内の湿度はさらに下がります。同研究所が2013年の冬に首都圏の大きなオフィスビルで測ったところ、勤務時間のうち30〜40%は湿度が40%を下回っていました。働く人たちからは、肌の乾燥やかゆみ、のどの痛みや乾燥を訴える声が、夏より有意に多く出ています。家庭のような狭い部屋なら加湿器に効果が期待できること、のどを潤すにはマスクも役立ちそうだということも書かれています。
体を温める食べ物と飲み物
旅行者にとっていちばん手軽な答えは、コンビニです。Q&Aサイトで温まる食べ物について考えていた人も、同じ結論にたどり着いていました。
コンビニで売っているすぐに食べられるものなら、おでんか焼き鳥(たれ)以外の揚げ物ですかね。
体を温める食べ物や飲み物について集めた42件の声の内訳です。
座って食べる料理も同じ理屈です。鍋、おでん、豚汁、鍋焼きうどん。熱くて汁気があり、冷めにくいものばかりです。
豚汁 冷めにくいものは、お腹の中でも冷めにくいよね
やっぱりうどん あんかけとかにしたらさらに温まる。冷凍うどん使えば簡単だし。
生姜は42件のうち10件で名前が挙がり、単独の食材としては最多です。甘酒に入れたり、生姜湯にしたり、作っている料理にすりおろして加えたり、使われ方もさまざまです。
あらゆる物に生姜入れる
甘酒に生姜をすりおろして入れると、おいしいし温まるよ。
納得していない声もあります。
生姜って本当に体温まる? 実感として分からないなぁ。
世代による感じ方の違い
田舎の冬について語る年配の日本人の話を聞くと、今の暮らしがずいぶん快適に思えてきます。
世代の記憶について集めた42件の声の内訳です。
地方では昭和40年くらいまでは暖房器具は炭火か豆炭の炬燵と火鉢です。寝る時には湯たんぽや豆炭あんかを入れることもありました。寒いのは寒いけど冬はそういうものだと思っていたので特に寒いとは感じなかったです。
私は昭和50年代生まれです。 中学までは、 ・居間に画像のような大型ガスヒーターと正方形のコタツ ・隣の台所に小さい電気ストーブ ・寝室は誰の部屋も何も無しでした。…
昭和50年代は、西暦でいうと1975年から1984年にあたります。
昔の子供も着ぶくれるのはカッコ悪いと敬遠したが、大人から「伊達の薄着はダメ」と叱られた。
この「伊達の薄着」という言葉は、見た目のために薄着をして、そのぶん寒い思いをする、という意味です。
当時の家では、ストーブが調理器具も兼ねていて、ひとつの世代がそのことを共通の記憶として持っています。
ばあちゃんが存命の頃冬に遊びに行くといつも石油ストーブの上におでんが置いてあって腹減った時に勝手に食っていいよって言われてたの思い出した。
一方で、まったく違う時代の声もあります。
ここ3年以内くらいに建った家はどこも断熱きちんとされてるから冬は暖かいし夏は涼しいよ
このふたつの声は、同じ集まりの中に並んで存在しています。それが、日本の建物が冬にどう感じられるかについての正直な答えです。いつ建てられたかによって変わる、ということです。だから、予約するときにはそこが重要になります。断熱や二重窓、床暖房について書かれている宿泊先なら、その一文が判断材料になります。
何を持っていくか、何をすればいいか
ここに集めた声の中に、冬の訪問はおすすめしないとはっきり言っている人がひとりいます。その会話の残りは、何を持っていくかという話でした。必要な調整は、ちょっとしたものです。
- 脱ぎ着できる薄手の重ね着。 電車や店、北日本の建物は暖房がかなり強いので、とても暖かいコート一枚だと逆に困ります。
- 厚手の靴下。 お寺では入り口で靴を脱ぎます。
- 雪国に行くなら滑りにくい靴。 札幌市消防局は、凍った道では小さな歩幅で、靴の裏全体をつけて歩くよう勧めています。
- カイロをひと袋。 素肌は避けて、衣類に貼ってください。
- 発熱インナー。 寒がりな人向けです。ユニクロ、無印良品、ワークマンで買えます。
- 首・手首・足首を覆うもの。 ここに集めた声のひとつが言うように、「首」の字がつく部位を覆うということです。
- 夜にお湯につかること。 ホテルのお風呂でも、近所の銭湯でも、温泉でも構いません。日本人の習慣で、家のお風呂より暖かさが長持ちすると言われています。
夜、思っていたより部屋が寒くても、何も間違っていませんし、建物が壊れているわけでもありません。あなたが体験しているのは、259件の声がお互いに語り合っていたのと同じ冬です。そして、このページのほとんどは、その冬にどう対処しているかという話でした。
あなたの体験を聞かせてください
日本で冬を過ごしたことはありますか。驚いたこと、こう持ってくればよかったと思ったこと。ぜひVoice Boxで教えてください。実際に訪れた人の体験を、この記事に加えていきます。
もっと日本人の視点を知る
- 日本の夏を乗り切る は反対の季節を扱っていて、同じ建物の理屈が今度はあなたの味方をしてくれます。
- 日本を訪れるベストタイミング には、まだ日程を迷っている人のために月ごとの解説があります。
- 日本の冬のイルミネーション では、寒い12月の夜に日本人が実際にしていることを紹介しています。
- 日本のお正月に知っておきたいこと では、何が閉まり、何でにぎわい、1月最初の数日がどんな感じかを説明しています。
出典
独自リサーチデータ
WMJSの冬のリサーチデータ。2026年9月に、公開されている日本語のQ&Aサイト、掲示板、ブログ、公開SNS投稿のまとめから集めた259件の日本語の声です。
- 室内の寒さの実態:48件
- 暖まるために使っているグッズ:42件
- 暖まりに行く場所:43件
- 冬に来る旅行者への日本人からの言葉:42件
- 体を温める食べ物や飲み物:42件
- 世代による感じ方の違い:42件
個々のコメントは、それぞれの出典URLとともに、このサイトのリサーチデータに保存されています。
政府・研究・報道機関の情報源
- 国土交通省(MLIT):住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する中間報告、第二次報告、2018年1月25日。スマートウェルネス住宅の全国調査は、約1,800戸・3,600人を対象とする5年計画のプロジェクトで、2016年度末時点でリフォーム前の1,680戸・3,441人を調査済みでした。寒い家に住む人ほど、朝の血圧が高く、心電図異常や動脈硬化の所見も有意に多く見られました。
- KSB瀬戸内海放送:香川の家は日本一寒い? 居間は北海道よりおよそ7℃低い、2023年1月18日。慶應義塾大学の伊香賀俊治教授が率いる同じスマートウェルネス住宅プロジェクトの、より新しい時点での都道府県別結果を報じています。約2,200戸の戸建て住宅を対象に、冬の2週間、住民が在宅している時間帯に10分おきに測定し、居間の平均気温が18℃を超えたのは4県のみ、最も低かったのは香川県の13.1℃でした。サンプル数が少なすぎた4県は比較から除外されています。伊香賀教授はこの差の理由を断熱にあるとし、気候が温暖な地域ほど断熱住宅が広まっておらず、香川県での普及率はおよそ10%だとしています。同じ報道では、リフォーム業者が窓の改修について語っています。アルミサッシを熱を伝えにくい樹脂サッシに替える、あるいはガラスをもう一枚足すことで、室温が3〜5度上がることがあるといいます。
- 世界保健機関(WHO):WHO住宅と健康に関するガイドライン、2018年。寒い季節の室内の最低気温を18℃とするよう推奨しています。
- 製品評価技術基盤機構(NITE):低温やけどに関する製品安全情報、2023年11月28日。電気足温器、湯たんぽ、暖房便座、電気毛布、使い捨てカイロなどを関連製品として挙げ、低温やけどは真皮以上の深さに達すると指摘し、就寝前に電源を切るか取り外すよう呼びかけています。
- 吉田兼好『徒然草』第五十五段、佐藤春夫による現代語訳、青空文庫。家は夏を旨として造るべきだ、冬はどこでも住めるから、という一節です。
- 国土交通省(MLIT):建築物の省エネルギー基準。2025年4月以降に着工する住宅には、断熱性能を含む国のエネルギー基準への適合が義務づけられています。
- 東京都:報道発表「公衆浴場入浴料金の統制額について」、2026年7月21日。物価統制令が適用される都内の公衆浴場(いわゆる銭湯)の入浴料金の上限額を、2026年8月1日から大人(12歳以上)600円(それまでは550円)と定めています。6歳以上12歳未満は200円、6歳未満は100円で据え置きです。
- 東京都浴場組合:銭湯の入り方、銭湯Q&A。バスタオル、タオル、石けん、シャンプーなどを持って行くよう勧める一方、ほとんどの銭湯でミニ石けんやミニシャンプー、タオルを販売しているので何も持たなくても大丈夫だとしています。サウナは別料金の銭湯もあります。Q&Aでは、入浴料金は物価統制令に基づいて各都道府県知事が決めると説明しています。
- 札幌市消防局:「雪道の自己転倒」救急搬送、更新日2026年4月1日。雪道で転倒して救急搬送された人の概要を年度ごとに公表し、滑りにくい靴をはくこと、小さな歩幅で歩くこと、つるつる路面では靴裏全体をつけて足を軽く浮かせて歩くこと、急がず余裕をもって歩くことを呼びかけています。
- 労働安全衛生総合研究所:安衛研ニュースNo.75「冬季のオフィス環境における低湿度の実態と対策について」、2014年12月5日。日本海側や北日本を除いて日本の冬は乾燥しており、暖房で相対湿度がさらに下がると指摘しています。2013年冬に首都圏の大型オフィスビルで測定したところ、勤務時間の30〜40%が相対湿度40%未満で、肌の乾燥・かゆみやのどの痛み・乾燥などの自覚症状が夏より有意に多く見られました。狭い部屋なら加湿器に効果が期待できること、マスクでのどを潤すことも挙げています。
引用について
読みやすいように少し整えていますが、内容や言いたいことは変えていません。元の投稿は上のリンクから読めます。
この記事は、訪日客の95%以上が話す言語で読めるようにしています(JNTO 2025年データ)。ほかの言語が必要なら、Voice Boxで教えてください。
WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。
ありがとうございます。ひとつひとつ、人が読みます。
日本をどれだけ知っていますか?
51,218人以上の日本人の声に基づくクイズ