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宮島を訪ねる 神社を海の上に建てた島
デスティネーションガイド広島県

宮島を訪ねる 神社を海の上に建てた島

Itsukushima Shrine

著者 Kei · 日本生まれ、日本育ち

宮島は行く価値がある? 集めた声で言えば、行く価値はあります。しかも、その日を決めるのは潮の満ち引きです。実際に訪れた海外旅行者165人の声を、他の読者の共感度で重みづけすると、58%が「行く価値あり」と答え、がっかりしたのはわずか7%。日本人の旅行者や地元の人の評価はさらに高く、がっかりは4%でした。宮島は、広島湾の干潟の上に、朱の大鳥居と神社をまるごと建てた島です。行く日の潮汐表を確認してください(潮位がおよそ250センチを超えると社は浮かんで見え、100センチを下回ると鳥居の根元まで歩いて出られます)。宮島口からのフェリーはおよそ10分、社と鳥居だけなら半日、弥山まで足を延ばすなら一日を見ておきましょう。実際に訪れた人の声と、防げる唯一の失敗は後半でまとめます。

なぜ海の上に建てたのか

宮島の朱い大鳥居が海に立つ姿をはじめて目にした人が、ほぼ決まって口にする問いがあります。なぜ、わざわざあんな海の中に建てたのだろう?

その答えに、この島のすべてが詰まっています。

宮島(正式には厳島)は、古くから島そのものが神として敬われてきました。神社に伝わる縁起によれば、創建は推古天皇が即位した593年。島を治めていた佐伯鞍職という人物が神託を受け、神の使いである一羽の烏に導かれて、三柱の女神、市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命、航海と国を守る神として崇められた姫神たちとともに島をめぐったといいます。鎮まるべき場所を求めて選ばれたのが、神社の言葉を借りれば「潮の満ち引きするこの地」でした。

この一言に、理由が全部あります。島そのものが神聖な土地であるなら、その上に建てること(神の体に柱を打ち込むこと)など、考えられなかったのです。だから社は、陸でも海でもない、わずかな干潟の境目に建てられました。13世紀の初めごろまで、宮島には一般の人が暮らす場所がそもそもありませんでした。島は神であり、人はただ参拝のために訪れるだけだったのです。1168年、京の貴族の優美な寝殿造の様式で社を今のような海上の姿に造り替えた武将、平清盛の時代には、正しい参拝の作法は、まず船で大鳥居の下をくぐり、それから社に入ることでした。

ですから、あなたが海を渡って宮島へ向かうとき、ただ景色を見に行くのとは少し違います。800年以上、参拝者がしてきたのと同じように、海から神に近づいていることになります。

そしてもうひとつ、写真では伝わらないことがあります。海は、けっして同じ姿ではいません。社とその鳥居は、時刻によってまるで違う表情を見せます。満潮には水鏡の上に浮かび、干潮には歩いて渡れるほど砂が現れます。たいていのガイドブックは、「本物」の景色を見るなら満潮に来なさい、と言うでしょう。でも、そうとも限りません。どちらも、本物の宮島です。この島の姿は、一日に二度変わる潮とともにあります。そして「その日に島が見せてくれた姿を、そのまま受け取る」ということこそが、この島が教えてくれることのひとつです。

当日の歩き方

ステップ1:海を渡る

宮島へは、昔から変わらず船で渡ります。宮島口の桟橋からです。

ここにはフェリー会社が二つあって、初めての人はつい「間違ったほうに乗ったらどうしよう」と心配しがちです。でも、心配はいりません。JR西日本宮島フェリーも、宮島松大汽船も、同じ海峡をおよそ10分で、同じ運賃で、同じ場所へと渡してくれます。ICカードをタッチするか、200円を手渡して、先に出るほうにそのまま乗り込みましょう。

ひとつだけ、知っておくと得することがあります。昼間、JRフェリーは大鳥居ルートと呼ばれる航路を走ります。大鳥居のすぐ近くまで回り込んでくれるので、デッキから、海の中に立ち上がるその姿を間近に見られるのです。追加料金もかからず、時間も変わりません。タイミングが合えば、ぜひ船首のほうに立ってみてください。赤い点だったものが、三階建てほどの高さへと、みるみる大きくなっていきます。

ここから、島がはじまります。多くの日本人が無意識にする小さなお辞儀が、どんな社の門前でも示しているように、鳥居をくぐって水から参るということは、何世紀ものあいだ、「敬意をもって参りました」と神さまに告げる作法でした。場違いな気がして気後れするのは、誰でも同じです。その気後れは、むしろ自然なものです。

ステップ2:海上の鳥居

宮島沖の海に立つ厳島神社の大鳥居
宮島沖の海に立つ厳島神社の大鳥居

近づいてみると、大鳥居は写真よりもずっと不思議で、ずっと心を打ちます。前後を四本の脚で支えた両部鳥居です。二本の主柱は、樹齢500年を超える木から切り出された、天然のクスノキの一本の幹。高さはおよそ16.5メートル、重さは約60トン。それでいて、固定は一切ありません。埋めても、ボルトでも、錨でもない。箱型の上の梁(島木)には約4トンもの小石が詰められていて、鳥居はその巨大な自らの重みだけで(何世紀もの台風に耐えながら)海底に打ち込まれた松の杭の上に、ただ立っています。今の鳥居は、この場所に立った九代目。1875年に建てられたものです。

ここで潮の話をします。

満潮(潮位がおよそ250センチを超えるとき)には、海が鳥居の足元まで満ちて、構造物全体が浮かんでいるように見え、その奥の社も水面に漂っているように映ります。干潮(およそ100センチを下回るとき)には、海はすっかり引いて、濡れた砂の上を歩いて渡り、鳥居の真下に立って、両腕では抱えきれないほど太い柱に手を触れることができます。

ガイドブックは、満潮の浮かぶ姿こそ本命だと書きます。けれど、ここに暮らす人たちに尋ねれば、もっとやさしい答えが返ってきます。どちらが上ということはなく、潮の満ち引きそのものが島の姿です。ある日は浮かぶ鳥居に、別の日は手で触れられる鳥居に出会います。着いてみて水が思っていた場所になくても、それは別の顔の宮島に会えた、ということです。そしてしょうがない、という受け止め方こそ、ここに携えてくるのにぴったりの心構えだとわかるはずです。その日の潮が、その日の宮島です。

(両方見たい、というのも、本当に叶います。潮は一日におよそ二回めぐっていて、多くの日付では250センチを超える時間帯と100センチを下回る時間帯の両方があります。地元の観光協会が潮汐表まで公開してくれているので、計画も立てられます。潮汐表の見方は後半にまとめます。)

ステップ3:浮かぶ社を歩く

水の上に高床で建てられた厳島神社の朱い回廊
水の上に高床で建てられた厳島神社の朱い回廊

社殿の中は、海の上を歩くことになります。

朱塗りの回廊と社殿は、干潟の上に柱で持ち上げられ、長い屋根付きの渡り廊下でつながっています。主要な建物は国宝で、ここにある露天の能舞台は、日本で唯一、水の上に建てられたものです。けれど、ぜひ見てほしいのは足もとの細部です。回廊の床板は、わずかな隙間をあけて敷かれています。これは古さや手入れ不足に見えて、実はこれも設計です。満潮で海が下から押し上げてくるとき、この隙間が水を通し、圧力を逃がします。だから建物は、海と争わず、海とともにたわむのです。八百年を塩水の中で生き延びたのは、硬く造らなかったからです。

信仰がなくても、ここを歩くのに何の遠慮もいりません。本殿でお参りすると決めたなら、多くの人がするしぐさはとてもシンプルです。二礼、二拍手、ひと呼吸おいて、一礼。間違ったやり方というものはありません。(もし少し安心したいなら、参拝のときに気をつけたいことも用意しています。)大切なのは、ただ歩みをゆるめること、それだけです。この島は、参るための場所として造られてきたのですから。

ステップ4:弥山へ登る

ほとんどの人は、海辺から上を見上げることがありません。けれど、この島の聖域は鳥居と社だけではありません。

その背後にそびえるのが、標高535メートルの弥山。島の頂であり、それ自体が一つの霊山です。806年、僧・空海がここを真言密教の修行の場として開き、その麓には、島で最も古い寺院、大聖院が建っています。つまり宮島は、海の上に立つ神道の社と、その上にそびえる仏教の山、二つの信仰を同時に抱いているのです。こうした重なり合いは、日本では、矛盾としてはほとんど感じられてきませんでした。

頂上へは、二つの行き方があります。宮島ロープウエーは、めずらしい二段式(小さなゴンドラの連なりと、それに続く大きなケーブルカー)で、道のりの大半をおよそ14分で運んでくれます。上の駅からは、実際の山頂まで、さらに徒歩30分ほどの登りです。あるいは、三本ある古い参道のどれかをたどって、海抜ゼロから歩いて登ることもできます。社とともに世界遺産が守る森のなかを、90分から2時間半ほど。どちらで登っても、頂上の眺めは同じです。島々の散らばる瀬戸内海の眺めと、ユネスコがこの場所を「建築・海・山の三位一体」、そして「自然への人間の崇拝が形になったもの」と呼んだ意味が、ふいに腑に落ちる瞬間です。海上の社は宮島の半分です。もう半分が、この山の上にあります。

ステップ5:人波が引いたあとの静けさ

町へ下りてくると、宮島はふだんの顔に戻ります。それがまた心地よいのです。社の裏手に伸びる一本の通りには、島の誇りである焼き牡蠣の匂いと、もみじ饅頭の匂いが漂っています。あの小さなもみじの葉の形をしたお菓子は、まさにここ、紅葉谷の旅館のために生み出され、今では百種類を超える餡や中身があるのです。

そして、鹿にも出会います。宮島にはおよそ500頭の野生の鹿が暮らしていて、何世紀ものあいだ、島の神聖な使いとして扱われてきました。けれど奈良とはちがって、ここは鹿せんべいを買って与える場所ではないのです。むしろ、与えないでください。餌やりで鹿が町に集まり、増えすぎて人を恐れなくなり、紙やビニールを飲み込んで体を壊しました。いまは、適度な距離を保って野生のままにしておく方針です。ですから、地図やチケット、おやつはしまっておいて、鹿を鹿のままにしてあげてください。ここでは、与えないことこそがやさしさなのです。

そして夕方遅く、日帰りの人がけっして見ることのない出来事が起こります。人波がまばらになり、最後のツアーの団体が桟橋へと戻っていき、島がふっと静かになります。広島へ戻れば、それでも十分に良い一日になります。けれど、もし島の旅館のひとつに泊まれば、もうひとつの宮島に出会えます。店が閉まり、灯籠がともり、潮の音のなかでほとんど独りになる宮島です。することは、ほとんどありません。それがいいのです。

潮がどうでも、天気がどうでも、その日に見た宮島が本当の宮島です。島は、いつでも一度にひとつの顔しか見せてくれません。その日の姿をそのまま受け取る。宮島はそれで十分です。

行った人はどう言っているか

旅を計画する前に、実際に訪れた人たちの声を聞いておくと安心です。宮島に実際に足を運んだ海外旅行者の声を165件集め、他の読者からの共感の強さで重みづけすると、次のような結果になりました。

行く価値あり
58%
行く価値はあるが、潮の時間帯次第
35%
がっかりした(たいていは潮のタイミングかピーク時の混雑)
7%
声の出どころ:宮島を実際に訪れ、Redditに感想を書いた海外の旅行者です。165件の声を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。

緑の帯に並ぶのは、島の大きさに驚いた声です。ある旅行者は「間違いなく、絶対に行くべき。宮島は地球上でいちばん好きな場所かもしれない」と書きました。赤い帯の理由はいつも同じで、事前に防げるものです。潮を読み違えたことです。別の旅行者は「潮を確認せずに行って、満潮時の姿を見たかったのに干潮のときに厳島を見てしまい、とてもがっかりした」と綴っています。フェリーに乗る前に潮汐表を見ておけば、まず失敗しません。

同じ神社について日本人が書いたレビューは、さらに好意的です。

大切な、また訪れたい場所
75%
場合による(潮・混雑・タイミング次第)
21%
つらかったという声(混雑・干潮・行列)
4%
声の出どころ:宮島を訪れた日本人の旅行者や地元の人が、口コミサイトに書いた声です。70件を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。

日本人が大切にしているのは、島をよく知り、島に合わせて訪れることのようです。何度も訪れてきたある人はこう書いています。「三度目の訪問で、はじめて干潮の時間に当たり、鳥居のすぐそばまで行くことができた。まったく違って見えた」。日本人の赤帯の原因は、潮そのものよりも、混雑する時間帯にあることが多く、その対策は地元の人が繰り返し語る、あのひとことに尽きます。「昼間は人また人でぎっしりだけれど、早起きして早朝に行けば、静かで人もまばら」。

食い違いも含めた声の全体像は、宮島は行く価値ある?にまとめています。

知っておくと安心なこと

行き方: 広島駅からは、JR山陽本線(岩国方面)で宮島口へ(約28〜30分)、そこからフェリーで海を渡ります(約10分)。あわせておよそ45分、合計で約620円です。もう少し安く、ゆっくり行く方法としては、広電の路面電車で広電宮島口まで(均一240円)、そこからフェリーで全部で約80分ほど。旅全体の計画は、日本での移動のコツのメモがあると立てやすくなります。

二つのフェリー: JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の二社が、宮島口〜宮島の航路を運航しています。どちらも約10分、片道運賃は大人200円(子ども100円)で、ICカードはどちらでも使えます。どちらを選んでも大丈夫です。昼間(宮島口発はおおむね9:10〜16:10、潮の状況による)には、JRフェリーが追加料金なしで大鳥居の近くを通る大鳥居ルートを走ります。ジャパン・レール・パスやJR西日本のパスをお持ちなら、JRフェリーは含まれています。

宮島訪問税: 2023年10月から、島へ渡るとき(帰りはかかりません)に一人100円の訪問税が課され、通常はフェリー運賃に上乗せされます。未就学児は免除、また鉄道パスではこの税はカバーされません。この税は、多くの人が見に来るこの島を守るために使われます。

潮を読む: 宮島観光協会が公式の潮汐表を公開しています。大事な数字は二つ。潮位がおよそ250センチを超えると社と鳥居は浮かんで見え、100センチを下回ると鳥居の根元まで歩いて出られます。「満潮/干潮」という表示は気にせず、あなたが行く日のこの二つの水位だけ確認してください。砂のところへ下りるには、御笠浜(社の入口近く)または西松原(出口近く)の階段から下ります。社の中からではありません。

厳島神社: 通年で開いていて、おおむね朝6:30から、閉門は季節によって17:00〜18:00のあいだです。拝観料は大人300円(高校生200円、小・中学生100円)、宝物館とのセットなら500円です。

弥山: ロープウエーはおよそ9:00〜16:00運行(最終下りは16:30ごろ)、往復は大人2,000円、子ども1,000円。上の駅から山頂までは、それぞれ片道徒歩30分が加わります。大聖院は8:00〜17:00。注意: ロープウエーは2026年6月22日(月)から定期点検のため運休となります。また弥山の霊火堂は現在、火災のあと閉鎖され再建中です。登山道、山頂、ロープウエー、大聖院のほかのお堂は再開し、通常どおり運営しています。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

必要な時間: 半日あれば社、鳥居、町がまわれます。一日あれば弥山まで、一泊すれば人のいない静かな島に出会えます。桟橋の観光案内所では、無料のガイドマップを配っています。

最終確認:2026年6月

公式サイト: 厳島神社 · 宮島観光協会

思いどおりにいかなかったときは

干潮のときに着いて、鳥居が「浮かんで」いなかった。 むしろ、めずらしいほうの体験に巡り合えたということです。砂の上を歩いて出て、鳥居の真下に立ってみてください。満潮の人混みではけっして見られない、クスノキの柱や松杭の土台を間近に見られます。汚れてもいい靴を履いていきましょう。

どの船に乗ればいいのか分からなくて不安。 島そのものへ行くなら、宮島口からの通常のフェリー(どちらの会社でも)です。広島平和記念公園の近くからは、別の観光遊覧船(クルーズ)も出ていますが、観光向けの別便で、時刻も料金も別です。ふだんの渡り方ではありません。迷ったら、宮島口の桟橋を目指してください。

最終フェリーに乗り遅れないか心配。 宮島口からのJRフェリーは早朝から夜遅くまで、観光クルーズよりずっと遅い時間まで運航しているので、島で夕方を過ごすのは難しくありません。夕食に腰を落ち着ける前に、帰りの時刻だけ確認しておきましょう。

鹿があなたの地図(やお弁当)を狙っている。 餌を与えず、紙のものや食べ物はしまってください。鹿は物おじせず、勝手に頂戴しにきます。少し距離を保てば、引っぱり合いにならず、すてきな出会いになります。これは、島が鹿たちを健やかに保つためのやり方です。

雨が降っている、または人がとても多い。 雨に濡れた朱色と灰色の海の取り合わせも、きれいなものですし、社の屋根付きの回廊なら濡れずにすみます。人混みについては、16時半を過ぎたころと、朝のフェリーが着く前は、島がぐっと空きます。早朝と夕暮れの時間こそ、宮島がいちばん宮島らしく感じられるときです。(人の邪魔にならずに混雑した場所を撮るための心がけも、少し役に立つかもしれません。)

数時間しかない。 弥山まで欲張らないでください。社、鳥居、そして町をゆっくり歩くだけで、それだけで完結した訪問になります。山は、次回までとっておきましょう。


Sources:

画像クレジット:写真は、商用でも無料で使えるライセンスのものを使っています。クレジット表記が必要な写真は、キャプションに記載しています。

WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。

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