Skip to content
WMJS
The Biei Blue Pond on a clear day: turquoise water with pale dead larch trees standing in it
日本の仕組み著者 Kei · 日本生まれ、日本育ち9 分で読める

美瑛の青い池は行く価値がある? 青が出るかは運しだい

行く計画を立てるより先に、写真で見たことがある人がほとんどでしょう。ありえないほど鮮やかなターコイズブルーの池、水面には立ち枯れた白い木々。加工したのかと思うほど静かな水面です。何年もの間Macの標準壁紙として使われていた、あの光景です。だからこそ、朝の時間を空けて車を借りるかバスに乗り、美瑛の丘を抜けてその池を自分の目で見に行くとき、頭の中にあるのはまさにあの写真そのものです。

そして、着いてみると水はグレー。

あるいは逆に、旅の中で一番美しいものに出会うこともあります。旅行者の声をまとめると、こういうことになります。青い池は行く価値がある。ただし青は保証されていない。色はその日の天気と光しだい、いわば運まかせです。だからこそコツは、少しでも条件のいい日を選ぶこと、そして池がグレーだったとしても悪くない朝になるよう計画しておくことです。

遠回りしてでも行く価値はあった? 旅行者の本音

実際に青い池まで足を運んだ海外からの旅行者の声を集め、率直に「行く価値はあったか?」を尋ねました。それぞれの意見が他の読者にどれだけ共感されたかで重みづけすると、結果はこうなりました。

行く価値あり。光さえ合えば、青は信じられないほどきれい
42%
その日の天気と光しだい
54%
グレーの水、人混み、あっという間の滞在でがっかり
4%
声の出どころ:青い池を実際に訪れ、TripAdvisorやRedditに感想を書いた海外の旅行者です。63件の声を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。

票が集まっているのは真ん中です。赤いバーはほんのわずかで、ほとんどの人が3つのうち一番大きな真ん中に落ち着いています。どの声にも同じ一言が出てきます。池はその日次第、ということです。カリフォルニアから来た人は、たった2行でこう言い切っています。「素晴らしい眺めで間違いなくユニークだけど、天気次第。晴れていれば完璧に美しいし、晴れていなければあまり見るものがない」

緑と赤の差は、同じ人が別の日に行けば入れ替わる程度のものです。雨に当たったロンドンの人は、それでも淡々とこう書いています。「息をのむような青の魅力は十分には感じられなかったと思うけど、それでもかなり見事だった」、そして結局、多くの人と同じ結論にたどり着きます。「晴れた日ならきっと本当に美しいと思う。この辺りに来ているなら、わざわざ足を運ぶ価値は十分にある」。がっかりしたという数少ない声も、たいていは先に知っていれば防げた話です。「駐車場待ちの列を考えると、他に予定があるなら長時間かけて行くほどの価値はないかもしれない」とある人は書きました。「それほど大きな場所でもないので、滞在時間は短くて済む」。どちらも本当のことで、知っていれば驚きません。

同じ池を、日本人はどう感じているか

ここからは、ガイドブックにはまず載らない話です。同じ池について、日本人の旅行者が自分のレビューで何と語っているか。こちらのほうが温かく、そのぶん痛みも隠されていません。

大切な場所。わざわざ足を運ぶ価値のある神秘的な青
58%
天気・季節・混雑具合しだい
35%
つらい点。水がグレー、あるいは静けさがもうない
7%
声の出どころ:青い池を訪れた日本人の旅行者が、じゃらんや4travelに書いた声です。221件の声を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。すでに訪れることを選んだ人たちの口コミなので、好意的な見方が自然と多めに表れています。

日本人の赤は旅行者より少し大きく、その中身が読みどころです。というのも、そこには海外のレビューではめったに届かない、ある種の喪失感が込められているからです。この池は、話題になる前は地元の人だけが知る場所でした。昔から通っているという人が、こう振り返っています。「昔、昔…まだ「青い池」が知られていなかった時代は、それこそ「羆が出るんじゃね??」と思うような原野を分け入って、誰もいない「青い池」をひとり占めしていたものです。(※30年以上前) 今は、ちゃんと駐車場が完備され、周辺も整備され、観光地化してしまい、人もうようよ。」そして続けて、緑のバーが高い理由もそのまま書いています。「でも、この「青い池」の神秘的な眺めは30数年前と変わらない。ぜひ、見てほしい景色です。」

これが本音でしょう。混雑は確かにあって、昔の静けさを知る人はそれを惜しんでいます。それでも、あの色の前では誰もが立ち止まります。真ん中の声も天気の話は同じです(「数年前曇天日は、池もグレーでぼんやりした印象だった。」とある人は再訪について書いています)。そこに、観光客が見落としがちで地元の人がはっきり口にすることが一つ加わります。池は小さい、ということです。「思っていたより小さな池。人、人、人…びっくり。」とある人は書き、そしてこう付け加えました。「でもそれでも一見の価値ありです。」

冬の夜。凍った青い池が夕方のイルミネーションで青と金色に照らされ、雪を背景に立ち枯れたカラマツが輝いている
冬はまた別の姿。晩秋から春にかけて、凍った池が夜にライトアップされ、夏の青とはまた違った美しさを見せてくれますPhoto by Calistemon / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

青い池はなぜ青いのか、なぜグレーになるのか

これを知ると、全部つながります。青い池は、美しい景観を目的に造られた池ではありませんでした。あの青い色は、治山工事が偶然もたらしたものです。十勝岳の斜面で、美瑛を火山性の土石流から守るための治山工事が行われた際、ダムの背後に水がたまり、その水が不思議な青色に変わりました。地元の人でも、現地で初めて知ったと書いています。「100年前に起こった十勝岳噴火による土石流が大きく係わっている」

色のもとは水そのものです。上流では、美瑛川が白金温泉地域から流れ込むアルミニウムを含む水と混ざり合い、細かな粒子が太陽光を散乱させることで、青色の短い波長が目に届きます。だからこそ、これは賭けなのです。日光こそが決め手です。どんよりとしたグレーの日には、光を散乱させる材料がありません。町の観光協会も、春の雪解けや大雨のあとは水が濁って青みが消えることがあると案内しています。真冬にはそもそも池には見えません。12月に訪れたある旅行者はこう振り返っています。「池は雪に覆われて真っ白。全く見ることはできませんでした。」

池がだめでも、美瑛の丘がある

というわけで、池がどんな状態であっても旅を価値あるものにする方法はこうです。1日すべてをこの池ひとつに賭けないこと。青い池は15分から30分ほどの立ち寄りどころで、駐車場からも歩いてすぐ。慣れた人は、ここを立ち寄り先のひとつと考えています。少し道を進めば白ひげの滝があり、池のあの青は、この滝の青白い水から来ています。その先には、あの壁紙で有名になるずっと前から知られていたパッチワークの丘や花畑、展望スポットが広がります。こちらは晴れなくても大丈夫。曇りでも霧でも、朝の低い日差しの中でもきれいです。

近くにある白ひげの滝:苔むした崖からいく筋もの湧き水が流れ落ち、鮮やかな青の美瑛川へと注いでいる
車で数分の白ひげの滝。ここの湧き水が池に青色を与えており、それ単体でも訪れる価値がありますPhoto by RJD / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons

良い旅にするための方法

まとめると、やることは数えるほどです。

  • 朝、それも早い時間に行くこと。 太陽が昇っていて、まだ混雑していない時間帯が一番色が美しく、札幌や旭川からの観光バスは午前中の遅い時間に到着します。「札幌や周辺からの観光バスが到着して混雑する前に、朝早く行くこと」とある旅行者はアドバイスしています。駐車場は午前7時ごろに開き、開場に近い時間に着けば、木道をほぼ独り占めできるかもしれません。
  • 条件を少しでも自分に有利にすること。 晴れているか明るい日であるかが全てを左右します。可能であれば天気予報を確認し、明るい朝を狙いましょう。どんよりとしたグレーの日だけは避けたいところです。大雨の直後や春の雪解けの時期は、町も青が薄れる可能性があると注意を呼びかけています。
  • 小ささを先に知っておくこと。 池は小さく、歩いても数分の平坦な道です。30分ほどの滞在で計画すれば満足して帰れますが、半日がかりの外出のつもりでいると拍子抜けしてしまいます。
  • ほかの見どころとまとめて回ること。 青い池を白ひげの滝や美瑛・富良野の丘とセットにすれば、たとえ水がグレーでも、その分だけドライブ自体に十分見合う価値が生まれます。この一つの工夫こそが、満足のいくレビューとがっかりするレビューを分けています。
  • 冬がどういうものかを知っておくこと。 おおよそ晩秋から春にかけて池は凍って昼間は真っ白になりますが、冬の夜は青と金色にライトアップされて、夏とはまったく違うきれいさがあります。冬に行くなら、夏の青とは切り離して、このライトアップ目当てで出かけてください。
  • 実務的なポイント。 池への入場は無料で、支払うのは駐車料金のみです(普通車は2026年7月時点で1,000円、以前の500円から値上げされています)。美瑛の中心部から車または路線バスで約20分、駐車場のそばには青いソフトクリームを売る店とお手洗いがあります。

こうしておけば、満足して帰ったという声と同じ一日になりやすいはずです。池そのものは、空しだいで生まれる偶然の色にすぎません。グレーの池を想定して臨み、そこで青い池に出会えた旅行者こそ、笑顔で帰路につく人なのです。

わざわざ足を運ぶ価値はあるのか。色が保証されることはなく、池は写真より小さく、地元の人が覚えている静けさはもう戻ってきません。それでも、条件のそろった明るい朝には、日本でも指折りの美しい田園風景の中で、ただの川の水をせき止めたダムが、驚くような青に光ります。光の時間を選び、寄り道も用意しておけば、美瑛まで行った甲斐はきっとあります。


短い日程で、どこを優先するか迷っていたら、まずは日本で本当に大切なことから。北海道の周遊ルートを組んでいるなら、函館や小樽も入れるべきか確認してみてください。

出典

  • 美瑛町観光協会:白金青い池(公式): 池は十勝岳の治山工事によってせき止められた水が溜まってできたもので、青色はアルミニウムを含む川の水が太陽光を散乱させることで生まれる。雪解けや大雨のあとは水が濁ったり青みを失ったりすることがある。訪問は午前中が勧められており、晴れた日は午後1時から3時が最も混雑する。美瑛駅から車または路線バスで約20分。
  • 美瑛町観光協会:青い池 駐車料金改定、2026年7月1日施行: 普通車の駐車料金が500円から1,000円に値上げ(二輪車は100円から300円、大型車は2,000円から6,000円)。
  • 美瑛町:白金冬のライトアップ: 青い池と白ひげの滝の夜間ライトアップは寒い季節を通じて実施され、日没から午後9時まで点灯する。

WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。

日本をどれだけ知っていますか?

51,218人以上の日本人の声に基づくクイズ

クイズに挑戦

もっと知りたい?日本人に聞いてみよう

この記事についてもっと聞きたいことがありますか?日本人に聞いてみます。

Voice Box →