
梅田スカイビルは行く価値がある?2,000円の入場券で見られるもの
梅田スカイビルの写真でよく知られているのは、ガラス張りの2本のタワーがいちばん上で輪の形をした構造につながり、その真ん中に丸い穴が開いている姿です。2本のタワーのあいだの吹き抜けには、ガラスの筒に入ったエスカレーターが渡されています。
同じ建物なのに、行った人の評価は正反対に分かれます。TripAdvisorに口コミを書いた海外の旅行者のひとりは、「建物そのものが、下から見てもかなり醜い。上まで行くと、さらに醜く見える」と書きました。同じTripAdvisorには、「梅田スカイビルに行ったのは、大阪で過ごした時間のなかでも文句なしに最高の思い出だった」という口コミもあります。この記事では、両方の旅行者が書いたことを集め、評価がどこで分かれるのかをまとめました。
海外の旅行者にとって、行く価値はあったか
梅田スカイビルについてRedditにコメントを書いた人と、TripAdvisorに口コミを書いた人のなかから、海外の旅行者の判断を集めました。行く価値があったかどうかで分けると、次のようになります。
赤い帯に入ったのは、43件中9件です。不満をはっきり書いた人の何人かは、梅田スカイビルをほかで見たものと比べていました。冒頭で紹介した、下から見ても上から見ても見た目が悪いと書いた人は、「これまで世界のあちこちで高層ビルの展望台に上ってきたが、ここほど無意味なところはなかった」とも書いています。別の人は、「屋上を10分歩くだけにしては少し高い」としたうえで、設計した建築家に期待していたことを「同じ建築家の京都駅がすばらしかったので、この建物を見るのを楽しみにしていた。でも、だめだった」と振り返りました。3人目の口コミは、「大阪城からの眺めにお金を払うほうが、たぶんいい」です。
何とも比べずに不満を書いた人もいます。「値段が高すぎるし、それほど特別でもない。建物は高い、でもそれだけ。上にいたのはせいぜい10分だった」。
緑の帯は43件中23件で、そのうち14件は上からの景色だけでなく、建物そのものや上り方(エレベーターやガラスのエスカレーター)のことも書いています。TripAdvisorに書いたある人は、「まず言っておくと、高い所が本当に苦手!それでも自分を説き伏せて、スカイビルに上った」と書き、「眺めは驚くほどすばらしい」と続けました。冒頭で大阪での最高の思い出だと書いた人は、「上っていく道のりそのものが、ひとつの体験だ」と言います。2本のタワーのあいだに吊られた未来的なガラス張りのエスカレーターに乗っていると、「空に浮かぶSFのトンネルを進んでいるような気分になる」そうです。Redditには、「個人的には梅田スカイビルのほうが好き。建物そのものが見ていておもしろいし、眺めはすばらしいし、バーやレストランもあって、くつろぎながら景色を眺められる」というコメントがありました。
日本各地から訪れた日本人は、どう感じたか
日本人の旅行者の口コミは、海外の旅行者の声よりも好意的です。
日本人の口コミには、つい見過ごしてしまいそうな見方もあります。じゃらんに書いた人は、「日本人は少ないですが、入場料2000円の価値がありますよ。長いエスカレーター、丸い穴、のんびりと展望台からの眺めは、とても素晴らしい。おそらく、近くに住んでいる人ほど知らないのでしょう。」と書いています。
フォートラベルには、人気が出たきっかけを推し量った口コミがありました。「1997年開業で当時も話題にはなりましたが、人気に火が付いたのはインバウンドの観光客、特に欧米系の方の評価が高いです。」実際の開業は1993年なので、書いた人の記憶とは4年ずれています。
同じフォートラベルに、北九州から来た人はこう書きました。「大阪には何度も観光に来ていましたがここは外してました。大阪駅から徒歩で20分以上かかるのでおっくうな距離。今回は孫を連れて行きましたが、想像以上に見ごたえアリ。」徒歩20分以上というのはこの人が歩いたときの感覚で、梅田スカイビルの公式サイトのアクセス案内では、JR大阪駅から徒歩7分となっています。
がっかりした赤い帯は130件中21件で、少数派です。いちばん多い不満は、評判や期待ほど景色や体験がよくなかったというもので、21件中5件でした。じゃらんには「観光スポット、話題になっているわりには、夜景のしょぼさにがっかり。何が良いのかさっぱりわからん!期待外れでしかなかった。」という口コミがあります。これより少ないのが値段(4件)とスタッフの対応(3件)で、スタッフについては「カウンターのスタッフさんも凄く声が小さく何を言っているのか分からなかったです。仮にも観光スポットならもう少し愛想良くした方がいいのでは?と思いました。」と書いた人がいました。
がっかりまではしていない中ほどの帯には、海外の旅行者と同じ食い違いを書いた人がいます。「空中庭園」という名前なのに、庭がないことです。じゃらんのある人は「高い所にある植物園かなと思っていたのですが違いました。」と書き、フォートラベルには、「空中庭園」より「空中回廊」と呼ぶほうが合っている、という口コミもありました。海外の旅行者のなかにも同じことを書いた人がいて、そちらはがっかりした側に入っています。実際に上にあるのは輪の形をした屋上のデッキとそこからの眺めで、庭はありません。公式サイトのよくある質問にも、展望台の中に庭はないと書かれています。
入場券で見られるものと、この建物の成り立ち
空中庭園展望台が開業したのは1993年7月2日で、建物はその年の3月に完成しました。高さは173メートルあり、完成した当時は西日本でいちばん高いビルでしたが、その後、大阪のほかのタワーに抜かれています。大阪市の都市計画局の資料によると、梅田スカイビルは離れて建つ2棟のタワーを最上部だけでつないだ超高層ビルで、この形のビルとしては世界で初めてのものです。設計したのは建築家の原広司です。建物を所有し運営している積水ハウスによると、2008年に英紙タイムズが「世界の建築トップ20」を選んだとき、日本から入ったのはこの建物だけでした。建築史家の倉方俊輔は、大阪市のために書いた文章のなかで、物理的な高さではほかのビルに抜かれても、思想の高さではいまも世界のトップクラスにある、と評しています。
意外に思う人もいますが、2本のタワーのあいだを渡る有名なガラスのエスカレーターには、入場券がなくても乗れます。順路は、3階の入口からエレベーターで35階へ上がり、ガラス張りのエスカレーターに乗り継いで39階のロビーへ向かう流れです。入場券の売り場は、この39階にあります。TripAdvisorに書いた旅行者も、「エスカレーターには実は無料で乗れて、展望台に入るところでお金を払う」と書いていました。入場料は大人2,000円、4歳から12歳は500円で、4歳未満は無料です。入場券が必要になるのは、40階の屋内のギャラリーと、その上にある屋外の輪の形をした屋上です。営業時間は9:30から22:30までで、最終入場は22:00です。
大阪周遊パスで入るつもりなら、15:00までに着くように予定を組むとうまくいきます。パスで展望台に無料で入れるのは15:00までで、それを過ぎると、パスを見せても入場料が10%引きになるだけです。無料の時間を過ぎてから入った海外の旅行者は、そのときのパスを「役に立たない」と書いていました。パスを使って入った日本人の口コミも4件あり、どれもパスについての不満は書いていません。
行く前に知っておくと役に立つこと
あべのハルカスとどちらに上るか、迷っている人もいると思います。展望台の高さでは、ハルカスのほうが上です。今回集めた声のうち、ふたつを直接比べていたのは8件で、ハルカスのほうがいいと書いた声はひとつもありませんでした。4件は梅田のほうが好き、または梅田のほうがおもしろいと書いていて、理由には建築、屋外の屋上、夜景が挙がっています。日本人の口コミ2件は、ハルカスとは違う雰囲気があること、実感のある高さであることを挙げて、梅田をすすめていました。残りの2件は、どちらとも決めていません。8件は少ない数なので、これで勝ち負けは決まりません。それでも、高いほうの建物がそのまま好まれるとは限らないことは分かります。
屋上の輪は屋外にあり、空とのあいだにガラスがありません。そのため、ガラスに囲まれた展望台よりも、天気によって過ごし方が大きく変わります。雨の日に行った日本人の口コミは3件ありました。足もとが青く光って雪のように見えたという人、雨でもゆっくり過ごせたけれど次は晴れた日に来たいという人、そして景色がいまいちだったという人です。
屋上にあるのは、輪の形をした展望台と360度の眺めです。庭を思い浮かべずに、そのつもりで出かければ、海外の旅行者と日本人の両方の口コミにあった名前への不満は、気にならずにすみます。
北九州から来た人は、駅からの道のりがおっくうで、何年もこの建物を後回しにしていました。ここで見落としやすいのは、建物そのものです。大阪でいちばん高い展望台ではありませんが、英紙がかつて世界の建築トップ20に選んだ建物でもあります。
短い日程で、どこを優先するか迷っていたら、まずは日本で本当に大切なことから。
出典
- 梅田スカイビル 空中庭園展望台 公式サイト:営業時間・チケット:営業時間は9:30〜22:30、最終入場は22:00。大人2,000円。入場券の売り場は39階(2026年10月5日確認)。
- 梅田スカイビル 空中庭園展望台 公式サイト:英語のトップページ:空中庭園展望台は39階・40階・屋上。入場料は大人2,000円、4〜12歳500円、4歳未満無料。大阪周遊パスは15:00まで無料、それ以降は10%引き(2026年10月5日確認)。
- 梅田スカイビル 空中庭園展望台 公式サイト:よくある質問:展望台の中に庭はないこと。レストランやショップのある39階までは、展望台の入場券なしで行けること(2026年10月5日確認)。
- 梅田スカイビル 公式サイト:アクセス:JR大阪駅から徒歩7分、阪急大阪梅田駅とOsaka Metro梅田駅から徒歩9分(2026年10月5日確認)。
- 大阪市都市計画局:梅田スカイビル(新梅田シティ):1993年完成。高さ173mで、完成当時は西日本一。2棟のタワーを最上部でつないだ世界初の連結超高層ビル。設計は原広司+アトリエ・ファイ。建築史家・倉方俊輔による、この建物の設計がいまも持つ意味についての評(2026年10月5日確認)。
- 積水ハウス:梅田スカイビル25周年のニュースレター(2018年6月27日):展望台の開業は1993年7月2日。2008年に英紙タイムズの「世界の建築TOP20」に、日本の建物として唯一選ばれたこと(2026年10月5日確認)。
- 大阪周遊パス 公式サイト:パスで利用できる施設の一覧:空中庭園展望台は、パスで15:00の入場まで無料、15:00以降は入場料10%引き(2026年10月5日確認)。
- 国土交通省(多言語解説文データベース):梅田スカイビル 空中庭園:見学の順路。3階の出発ゲートからエレベーターで35階へ、ガラスのチューブに入ったエスカレーターで39階のスカイロビーへ。40階のギャラリーと、屋外の屋上デッキ「スカイ・ウォーク」(2026年10月5日確認)。
WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。
ありがとうございます。ひとつひとつ、人が読みます。
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